日当りを重視するならやはり南道路だといわれます。 確かにお日様が一番高いのは南にあるときですし、日差しが強いのは南から南西というのが自然の摂理。しかしだからといって、建物の中の日当りが、それに必ずしも連動するわけではありません。
現在の都内城南エリアの一戸建て住宅で主流となっている三層住宅(3階建て住宅)は、間口が2~2.5軒(3.6~4.5m)と狭いものが多いため、1階は車庫と玄関、2FにLDK、3Fに2居室というのが一部基本パターンになっています。
本来確保したい南側の開口部が広ければ、日当りも良くなるのですが、前述の場合、2階~3階の開口部は1.8~2.4mサッシしか取れないため、図面よりも実際の採光は期待できない場合が多いのです。特に夏季は日が高い(=日差しが鈍角)なため、その傾向が顕著に現れます。
ではどうすればよいかといえば、方角にこだわらずに開口部の広い物件を探すこと、例えば北向きの窓は一見暗そうで重要視されませんが、反射光やソフトな自然光で、あるとなしとでは室内の明るさがおどろくほど違ってきます。 さらに美しい照明器具や内装にこだわるといった暮らし方を探されるとよいようです。ただもちろん価格は変わってきてしまいますのでご留意を。